Speakableとは|使える条件と書き方、対象外のサイトが取り組めること
実装の前に、Googleが定めている対象の条件を確かめましょう。
Speakableは、記事の中で音声の読み上げに向いた部分を指定するための構造化データです。この記事では、Googleの公式の説明をもとに、Speakableの仕組み、今使える条件、書くときの決まりを整理します。条件に当てはまらないサイトが代わりに取り組めることも、最後にまとめます。
1. Speakableとは何か
Speakableは、schema.orgのspeakableプロパティを使い、記事やウェブページの中で、テキスト読み上げ(TTS)による音声再生に向いた部分を指定する構造化データです。指定すると、Googleアシスタント搭載の端末がどこを読み上げればよいかを、検索エンジンなどが判断しやすくなります。
Googleの説明では、スマートスピーカーで利用者が特定の話題のニュースを尋ねると、Googleアシスタントはウェブから最大3本の記事を取得して答えます。その記事のうちSpeakableで指定された部分が読み上げられ、情報の提供元が伝えられ、記事全体のURLが利用者のスマートフォンのGoogleアシスタントアプリに送られます。
2. 今使える条件
ベータ版で、対象が限られている
Googleは、Speakableはベータ版で、要件やガイドラインが変わる可能性があると明記しています。そのうえで、Google Homeを英語に設定している米国の利用者と、英語でコンテンツを公開しているサイト運営者が対象だとしています。ほかの国や言語への展開は、十分な数のサイト運営者が実装した時点で予定している、という説明です。
| 条件 | Googleの説明 |
|---|---|
| 題材 | 話題のニュースについての質問に、ニュースのコンテンツで答える場面 |
| 言語 | 英語で公開しているコンテンツ |
| 利用者と端末 | Google Homeを英語に設定している米国の利用者 |
| 前提 | コンテンツがニュース検索の結果に表示されるためのガイドラインを守っていること |
実装を考える前に、自社のサイトがこの条件に当てはまるかを確かめます。日本語のお店の案内や、サービス紹介のページは、ここに挙げられた題材と言語の条件に当てはまりません。条件が今後広がるかどうかは、公式の発表で確かめる必要があります。
3. 読み上げる部分の選び方
条件に当てはまるニュースサイトが実装するとき、Googleは読み上げる部分の選び方について、次のように案内しています。
指定する部分は、簡潔な見出しや要約にして、わかりやすく役に立つ情報にします。記事全体ではなく要点を強調することで、読み上げで大事な情報が抜けるのを防ぎます。ニュースのリード文を含める場合は、聞き取りやすいように短い文に分けて書き直すことが勧められています。
読み上げの体験を良くするために、指定した各部分は約20~30秒、または2~3文程度にすることが勧められています。
読み上げに向かない情報は指定しない
日付欄、ニュースが報告された場所、写真の説明、情報の提供元などは、Speakableで指定しないよう案内されています。音声だけで聞くと、混乱を招くおそれがあるためです。
4. 書き方の決まり
Speakableは、記事(Article)またはウェブページ(WebPage)の構造化データの中で使います。読み上げる部分は、次のどちらか一方の方法で指定します。
| 指定の方法 | 内容 |
|---|---|
| CSSセレクタ | クラス属性などの目印を付けたページの部分を指定する |
| xPath | ページの構造上の位置で部分を指定する |
同じspeakableの中で、二つの方法を同時に使うことはできません。プロパティを使う回数に制限はありません。指定した部分は、ページで読者に表示されている文章である必要があります。これはSpeakableに限らず、すべての構造化データに共通するGoogleのガイドラインです。
実装しても、読み上げに使われるとは限りません。Googleアシスタントはさまざまなニュースメディアから最大3本の記事を取得するため、読み上げられない場合は、記事の掲載順位を決める仕組みが関係している可能性があると説明されています。
5. 対象外のサイトが取り組めること
条件に当てはまらないサイトでも、音声やAIでの案内を考えるときに役立つ取り組みはあります。どれもSpeakableの代わりになるものではなく、検索の基本として公式に挙げられているものです。
要点を先に書く
各ページの最初の段落で、そのページが答える内容を短く書きます。読み上げに向く要約の書き方は、人が流し読みするときにも役立ちます。
店舗の基本情報をそろえる
音声で店を探す人に届くのは、営業時間や所在地などの基本情報です。ビジネスプロフィールと自社サイトの情報を合わせます。点検の項目はビジネスプロフィールの整え方の記事にまとめています。
公式の発表を確かめる
Speakableはベータ版のため、対象の条件が変わる可能性があります。導入を検討するときは、その時点のGoogleの公式の説明を確かめてから判断します。
よくある質問:対象・効果・指定の方法
Googleの説明では、対象はGoogle Homeを英語に設定している米国の利用者と、英語でコンテンツを公開しているサイト運営者で、題材は話題のニュースです。この条件に当てはまらないコンテンツについて、読み上げに使われるとは説明されていません。
必ずではありません。Googleアシスタントは最大3本の記事を取得して答えるため、選ばれるかどうかには掲載順位の仕組みが関係するとGoogleは説明しています。
どちらでも指定できますが、一つのspeakableの中では片方だけを使います。ページの作りに合わせ、指定した部分が確実に本文の要約を指すように選びます。
確認に使ったGoogleの公式資料
本文は、Google検索セントラルのSpeakableの構造化データと構造化データに関する一般的なガイドラインをもとにしています。2026年10月19日に確認しました。ベータ版の機能のため、最新の公式の説明もあわせて確認してください。
